ポリマークレイを始めたい方の最大のお悩みは電気オーブンですよね。
どんなオーブンがいいのか…食品用と一緒にしていいものか…
そんな、お悩みの方へのおすすめのオーブンを紹介します。
食品用と兼用していいの??
ポリマークレイは取り扱いを間違えなければ、安全なものであります。
でも、作品は食器など食品用として使えません。
なにより、焦がしてしまった時に有害物質も発生します。
また、生のポリマークレイは可塑剤を含みます。
安全基準はクリアしているものですが、より安全性を求めて食品用と分けて使う事がお勧めです。
オーブントースターは使えるの?
オーブントースターなどは安価で手に入りやすいですが、温度調整機能が備わっていない物が多く一定の温度を保てません。
一部のオーブントースターで温度調整機能付きの物もありますが、庫内が小さく熱源が近いため焦げの恐れもありますので残念ながらポリマークレイには不向きです。
庫内が小さい場合アルミホイルでドームを作って焼いたりすることもありますが、それでもオーブントースターはお勧めしていません。一般的にトースターは表面に焼き目をつけるための構造となっていますので、温度を一定に保つ機能が不十分です。
ヒートガンやホットプレートなども同様に表面だけが焼け中は生焼けの状態が起こりますので使用はお勧めできません。
ポリマークレイの丈夫な特性をだすためには、適切な温度管理・加熱時間の調整ができるオーブンであることが必須だと思います。
ポリマークレイに適したオーブンは?
コンベクションオーブン(熱風オーブン)がお勧めです。
ファンがついていて庫内全体が一定の温度に保たれるのが特徴です。
庫内が大きいものを購入するのがお勧めです。
庫内が大きければ、熱源が遠くなるため、焦げの防止になりますし、
立体の作品などが焼成しやすいです。
私がつかっているものはこちら。
アイリスオーヤマコンベクションオーブンは10,000円以下で購入ができます。
庫内も大きく、きちんと庫内の温度が一定に保たれるポリマークレイに向いた製品です!
軽いので、教室やイベントなど移動を伴う場面でも活躍しています。
型はべつの物になりますが、デロンギ社のコンベクションオーブンも使っています。
少し高価なものですが、庫内の温度の安定性はバツグンです。
使用したことがないですが、その他にこんなのもあります。
温度計も必需品
温度調整機能がついてるオーブンでも温度管理はオーブン任せはいけません。
つかう環境によっては調節ダイヤルと温度が異なることがあります。
また、焼成時は余熱をするため、適正温度まで上がったことを確認するためにも必ず、オーブン温度計で管理しましょう。
ポリマークレイの焼き方
①トレイ(鉄板)を中段に配置します。
②オーブン内にオーブン温度計を設置します。
③ヒーターが上下ある場合は両方に設定します。
④ファンを回す設定にします。
⑤ダイヤルを既定の温度に設定します。
※ご使用のクレイによって設定の温度は変わります。クレイのパッケージを確認して設定してください。
⑥余熱を開始します。
⑦既定の温度になったら、クレイを入れ焼成します。
焼成時間は30分程度です、クレイの厚みによって時間を調節してください。
※焼成時、クレイを直接鉄板の上に載せると熱伝導で焦げます。オーブンシートやタイルの上に載せて焼きましょう。
※焼成時間もクレイによって差があります。各クレイの説明書をご覧ください。
⑧焼きあがったらクレイをクールダウンさせます。
転がしてみて乾いた音がすれば正しく焼けています。
焼成不足を感じたら、もう一度追加で焼成します。
クレイは温度を守れば焼き直し可能です。
ここからは私の焼成方法やポイントです
①お菓子などの箱にクッキングシートを敷いて焼成しています。
紙箱も熱源に触れなければ焦げませんのでこの方法で焼いています。
※熱源に触れると発火しますので注意して焼成してください。
②艶のあるタイルに載せて焼くとタイルに触れている部分だけツヤがでてしまうので、タイルで焼く時もクッキングシートを敷きます。タイルはツヤの無いものがあればその方が焼成に向いていると思います。
③プレモ!で厚めの作品(5mm以上)を焼くときは40分~50分焼いています。
④パールカラー・トランスルーセント系のクレイは焼成時注意が必要です。
この系統は焼きすぎると色が変わりやすいので慣れない内は時間や温度を調整してチャレンジしてください。
ユーザーの中にはポリマークレイがすぐ割れる素材だと思っている方もいることでしょう。
でもそれは間違いです。
それは単に加熱が足りなくて生焼け状態になっている作品だったということです。
上記、オーブンや温度計を使用して適切に焼けばこんな丈夫な粘土は無いと思いますよ。